Bibliographic Information

神聖喜劇 : 長編小説

大西巨人著

(光文社文庫)

光文社, 2002

  • 第1巻
  • 第2巻
  • 第3巻
  • 第4巻
  • 第5巻

Other Title

長編小説神聖喜劇

Title Transcription

シンセイ キゲキ : チョウヘン ショウセツ

Available at  / 63 libraries

Note

1978年7月-1980年4月光文社刊

Description and Table of Contents

Volume

第1巻 ISBN 9784334733438

Description

一九四二年一月、対馬要塞の重砲兵聯隊に補充兵役入隊兵百余名が到着した。陸軍二等兵・東堂太郎もその中の一人。「世界は真剣に生きるに値しない」と思い定める虚無主義者である。厳寒の屯営内で、内務班長・大前田軍曹らによる過酷な“新兵教育”が始まる。そして、超人的な記憶力を駆使した東堂二等兵の壮大な闘いも開始された。—不滅の文学巨篇、登場。
Volume

第2巻 ISBN 9784334733629

Description

東堂太郎が回想する女性との濃密な交情。参戦目的、死の意義への自問自答は、女性との逢瀬の場で反芻されていた。村上少尉と大前田軍曹との異様な場面は、橋本・鉢田両二等兵による「皇国の戦争目的は殺して分捕ることであります」なる“怪答”で結着した。「金玉問答」「普通名詞論議」等、珍談にも満ちた内務班の奇怪な生活の時は流れる。やがて訪れる忌わしい“事件”の予兆。
Volume

第3巻 ISBN 9784334733766

Description

「私の内面には、瞹昧な不安が、だんだん増大しつつ定着していた。早晩必ず何事か異変が起こるにちがいない」。誰かスパイのような“告げ口屋”がいる—東堂太郎の抱く漠たる不安が内務班全体にも広がり始めた。丁度その頃、ついに“大事”が発生。続いて始まった“犯人探し”は、不寝番三番立ち勤務の四名に限られた。その渦中に登場する冬木二等兵の謎めいた前身…。
Volume

第4巻 ISBN 9784334733896

Description

堀江中尉に喚問された東堂太郎は、片桐伍長が企んだ“思想上の嫌疑”を論破する。上官上級者によって仕掛けられる無理難題に対する“合法闘争”はつづく。「知りません・忘れました」問題にも一応の決着が—。一方、奇怪な“事件”の犯人と目されて窮地に立つ冬木二等兵の、思いがけない過去を知り得た東堂は、冬木救済のために「精一杯抗うべく」決意を固める。
Volume

第5巻 ISBN 9784334734060

Description

“被疑者”冬木二等兵の「不条理上申」と東堂太郎の「意見具申」とは奏功、奇怪な“事件”は終熄する。醜怪極まりない「模擬死刑事件」による、東堂・冬木らの営倉入りを経て、事態は、教育期間の最後を飾る大珍事によって急転回する。その主人公こそ、大前田軍曹その人だった—。そして、一九四二年四月二十四日午前九時五十五分、東堂は屯営に訣別したのであった。

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Details

  • NCID
    BA61964114
  • ISBN
    • 9784334733438
    • 9784334733629
    • 9784334733766
    • 9784334733896
    • 9784334734060
  • Country Code
    ja
  • Title Language Code
    jpn
  • Text Language Code
    jpn
  • Place of Publication
    東京
  • Pages/Volumes
    5冊
  • Size
    16cm
  • Classification
  • Parent Bibliography ID
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