小説家・津村節子
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書誌事項
小説家・津村節子
おうふう, 2003.6
- タイトル読み
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ショウセツカ ツムラ セツコ
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内容説明・目次
内容説明
津村の描く作中人物で特徴的なのは、自立していることである。周囲に流されない。ゴロ合わせみたいで嫌味だが「自律的精神をもって自立している」のである。それは苦境にあって客と心中する奴女郎(「海鳴」)も、南海の孤島で処刑される初菊(「黒い潮」)も同じである。決して情況に流されない。とにかく、ここに取りあげた作品群から、津村文学の真執さを汲みとって欲しい。逆境の中でも真執に生きる。それが津村節子の描く人物像だからである。ユニークな実感的小説論。
目次
- 1 芥川賞への長い道—「浮巣」「さい果て」「玩具」
- 2 街の灯が燦めいた夜—「重い歳月」からの脱出
- 3 闇の向うに何を見た—苛酷な女性三部作
- 4 美神と毒薬が炸裂—芸術家小説三部作
- 5 文学修業の青春群像—自伝小説三部作
- 6 「流星雨」—敗者を追い打つ明治維新
- 7 短編で描く様々な人生—ドキリとする深層心理の断面
「BOOKデータベース」 より