真昼の悪魔 : うつの解剖学
著者
書誌事項
真昼の悪魔 : うつの解剖学
原書房, 2003.8
- 上
- 下
- タイトル別名
-
The noonday demon : an atlas of depression
- タイトル読み
-
マヒル ノ アクマ : ウツ ノ カイボウガク
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内容説明・目次
- 巻冊次
-
上 ISBN 9784562036547
内容説明
「私は、うつ病が原因で生じた無能力状態を、さしあたってどうにか封じ込めているが、うつ病それ自体は、脳の暗号のなかで永遠に存在し続けるであろう。うつは私の一部なのだ」うつとは何か。どうやって闘えばよいのか。母の安楽死を契機にうつ病の「崩壊」を起こし、自殺まで試みた作家がこの問いに挑んだ。膨大な文献を読破し、多くの人に直接話を聞いた。薬物療法・心理療法について医師たちに、最新の医療技術について研究者たちに—代替療法士、ソーシャルワーカー、祈祷師、政治家、そしてもちろん患者たち。やがてこの問いは、人間の存在そのものへも迫っていく…。絶望と希望、苦悩と愛。重たく大きなテーマながら、次のページを読まずにはいられない興奮に満ちた本書は、発売直後から米英の新聞・雑誌が絶賛、全米図書賞「ノンフィクション部門」を受賞。多くの読者の熱烈な共感を得て長期ベストセラーとなった話題作の全訳。
目次
- 第1章 うつ病
- 第2章 崩壊
- 第3章 治療
- 第4章 代替療法
- 第5章 集団
- 第6章 依存症
- 巻冊次
-
下 ISBN 9784562036554
内容説明
「好んでうつ病になる人はいない。しかしそうなってしまった以上、私たちは、それから何かを見つけていかなければならない。つまり、私たちは何者か、ということを」うつ病の発症と各種治療法、依存症等をあつかった上巻に続き、下巻では自殺、歴史、うつ病と社会、進化論から見たうつ病などについてとりあげていく。やがて著者は、人間が「うつ」をかかえるということのなかに、意味と希望を見出していく。取材をおこなった女性がいった。「楽園を見つけるために地獄を通り抜けてきたの」。確かに人間は絶望し、まちがえる。しかし、自分の生き方を選びなおすことができる。すべての感情は実はつながっている。「悲しみを知ることで愛は、より強く、より広いものになれる」のだ。長期ベストセラーとなった話題作の全訳。
目次
- 第7章 自殺
- 第8章 歴史
- 第9章 貧困
- 第10章 政治
- 第11章 進化
- 第12章 希望
「BOOKデータベース」 より