江戸は夢か
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江戸は夢か
(ちくま学芸文庫)
筑摩書房, 2004.2
- タイトル読み
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エド ワ ユメ カ
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注記
1992年10月刊行の筑摩書房版に基づいたもの
内容説明・目次
内容説明
「江戸は極楽である、しかし失われる運命にあった極楽である」—こう言ったのは福沢諭吉だった。経済的な平等政策がいきわたり、一種社会主義的な極楽世界だった、というのだ。士農工商の身分を敷き、封建秩序の下に統治されていたとされる江戸時代が、なぜ「社会主義的極楽」なのか。支配される“自由な庶民”と支配する“窮屈な武士”、このふたつの関係が織りなす江戸世界の統治構造を、日本とイギリスとの比較を通して考察する。「かわいそうな江戸」の復権を試みる著者が、歴史学の垣根をこえ、「暗く陰惨な封建社会」にも「活気あふれる明るい近代社会」にも偏らない江戸像を提示する。
目次
- 第1部 論争の森—権力と所有(森の常識、日本の非常識;「国体」の西と東—民間とカントリー;脱封建の「先進国」)
- 第2部 支配と階級(「階級」と読み書き;動く江戸から「近代国家」まで;一揆は春闘か;江戸の遺産—選挙と「民主主義」)
- 第3部 補論—江戸細論(財産としての選挙区;徂徠とカントリー;維新はブルジョア革命か;階級—江戸の伝統と国際的文脈 ほか)
「BOOKデータベース」 より