秘花
著者
書誌事項
秘花
(新潮文庫, れ-1-18,
新潮社, 2004.3
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ヒカ
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注記
2000年東京新聞出版局より刊行
内容説明・目次
- 巻冊次
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上巻 ISBN 9784101405186
内容説明
「お父さん、浮気してるわよ」中学三年の水絵の言葉に知子はギョッとした。水絵は父親にも「母さんは陶芸教室の先生と浮気している」と作り話をしていたのである。十四歳の娘のなかで何が起こっているのか?古い鼈甲の櫛をめぐり、亡き母ゆいと夫の関係について煩悶する知子に、水絵は自分が妊娠四ヵ月であることを告白する—ミステリ・タッチで展開する、女三代の恋愛大河小説。
- 巻冊次
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下巻 ISBN 9784101405193
内容説明
四年前に亡くなった知子の母ゆいは、孫の水絵に遺言めいたノートを託していた。そこに綴られていたのは、哀しくも強かな女の性。十四歳で男を知り、不義の子を宿し、名古屋の遊廓で体を売って生きてきたゆい。知子は母の淫靡な過去に心乱れ、自分の出生の秘密に慄くが、水絵はゆいのように子供を産んで育てたいと言う—母娘孫、女三代の心の襞を緻密に描いた号泣必至の傑作長編。
「BOOKデータベース」 より