野草手紙 : 独房の小さな窓から
著者
書誌事項
野草手紙 : 独房の小さな窓から
日本放送出版協会, 2004.3
- タイトル別名
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야생초 편지
Yasengcho pyǒnji
- タイトル読み
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ヤソウ テガミ : ドクボウ ノ チイサナ マド カラ
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注記
その他のタイトルは副標題紙裏面に表示の原題ローマ字表記
内容説明・目次
内容説明
アメリカ留学中の1985年、見に覚えのないスパイ容疑で国家安全企画部(現韓国国家情報院)に逮捕され、無期懲役の宣告を受け、投獄から5年、ファン・デグォンは心身ともに疲弊し、もはや生きる意味を見失っていた。そんなときふと目にとまったのが、刑務所の片隅にうごめく虫や人知れず咲く野草の生命の営みだった。自分のからだ以外に見るべきものもない独房のなかで、自らの命の延長をそこに見いだしたのだった。本書は、釈放されるまでのあいだ獄中から妹に宛てて送られた書簡集である。素朴な水彩画を描く著者の穏やかなまなざしの奥には、絶望の果てに生命の限りない力を見いだした者の喜びがあふれている。
目次
- 1 安東刑務所にて1(92〜93年)(わたしの小さな野草園;ハツカネズミというやつら ほか)
- 2 安東刑務所にて2(94年)(種;根気強くも、調和と均衡を保って ほか)
- 3 安東刑務所にて3(94年)(目標物ににじり寄る無限の忍耐心—カマキリの生態に関するレポート第一弾;ヤハズソウ—食べられもしないのに、そのすざまじい成長ぶり ほか)
- 4 大邱刑務所にて(94〜96年)(大邱刑務所へ移監;Kwon Field ほか)
- 5 大田刑務所にて(97年)(大田刑務所へ移監;「胃大」なるアオガエル ほか)
- 講演録 根をはって
「BOOKデータベース」 より