近代の茶室と数寄屋 : 茶の湯空間の伝承と展開
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近代の茶室と数寄屋 : 茶の湯空間の伝承と展開
淡交社, 2004.6
- タイトル読み
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キンダイ ノ チャシツ ト スキヤ : チャノユ クウカン ノ デンショウ ト テンカイ
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注記
平成15年『淡交』誌上に連載された「近代・茶室の伝承と展開」を中心にその他いくつかの論文等を加え、それぞれを大幅に加筆訂正しまとめたもの
近代茶室・数奇屋年表: p142-145
主要参考文献: p146-148
内容説明・目次
内容説明
維新によって大打撃を受けた茶室は所有形態を変え、または移築が施され、後世に伝えられていった。あるいは古民家を改築し、さらには寺院の古材を組み込んだ茶室も作成された。時代の大きな変化に対して、したたかに生き延びたのである。そのようなところに着目すると、これまでになかった歴史の連続と拡がりがみえてくる。本書ではまずそこに注目し、話をすすめている。そして、その茶室・数寄屋が、ある意味で正反対の性格を持った近代建築に大きく影響を与え、あるいは近代建築そのものとして扱われた。なんとも逆説的な展開である。しかし近代建築が過去から切り離された特異なものではなく、連続する長い歴史の一コマだとするならば、当然のことでもある。主に後半部分はそれに関連したことがらについての話である。
目次
- 第1章 近代建築史としての茶室・数寄屋(和風建築・近代への昇華;近代の茶室・数寄屋)
- 第2章 明治・公に位置する茶室・数寄屋(博物館・博覧会からの発信;庭園・公園と茶室・数寄屋;紅葉館と星岡茶寮)
- 第3章 継承と新たな展開(井上馨と八窓庵;原三渓と三渓園;松永耳庵と柳瀬荘;茶室の寄進;民芸の茶室;数寄者を支えた技術者;田舎家からの系譜)
- 第4章 近代的視点からの茶室・数寄屋(新しい生活様式と茶室;幾何学的な茶室;前衛と伝統)
- 第5章 建築家と茶室・数寄屋(武田五一と藤井厚二;ブルーノ・タウトと桂離宮;堀口捨巳;吉田五十八;谷口吉郎;村野藤吾)
「BOOKデータベース」 より