都市対地方の政治学 : 日本政治の構造変動

書誌事項

都市対地方の政治学 : 日本政治の構造変動

白鳥浩著

芦書房, 2004.6

タイトル読み

トシ タイ チホウ ノ セイジガク : ニホン セイジ ノ コウゾウ ヘンドウ

内容説明・目次

内容説明

本書は、政界再編期以降の日本政治の変動を、特に地方における政治過程に焦点を当てて理論的に分析することを目的としている。具体的には、基地に関する沖縄県民投票と名護での住民投票(一九九六年)、長崎での衆院補選と知事選のダブル選挙(一九九八年)、静岡での統一地方選と衆院補選のダブル選挙(一九九九年)、静岡での知事選と参院選のダブル選挙および住民投票問題(二〇〇一年)、長野における田中康夫知事の失職に伴う知事選(二〇〇二年)などを事例とし、「補選」、「住民投票」の頻発、「無党派知事選」の持つ意味内容の変化といった、政界再編期以降の日本政治の新たな動向を詳述する。

目次

  • 序論 政界再編期の地方政治の新動向—「レヴァイアサン」としての国家観からの変容
  • 第1部 事例(「自社さ」連立政権下の「中心‐周辺」の表現としての住民投票—沖縄の一九九六年県民投票、名護の住民投票;新進党解党後初の国政選挙と「長崎現象」—長崎の一九九八年県知事選、衆院補選;「自自」連立政権下の複合選挙—静岡における一九九九年統一地方選・衆院補選;小泉連立政権の誕生と公共事業の見直し—静岡の二〇〇一年県知事選・参院選・住民投票運動;「無党派知事」の挑戦—長野における田中康夫の二〇〇二年出直し知事選)
  • 第2部 分析(日本政治の変動を分析する視座;日本政治の「凍結」期としての「五五年体制」期と「解凍」期としての「政界再編」期;住民投票の位相—日本における「中心‐周辺」関係;国政選挙と知事選の位相—「長崎現象」と「無党派知事」の出現;補欠選挙の位相—加藤紘一、田中真紀子、辻元清美、井上裕の辞職と二〇〇二年七選挙区統一補選)
  • 結び 政界再編期の日本政治の展望—地方政治の自律化と「中心対周辺」、「都市対地方」の対立軸

「BOOKデータベース」 より

詳細情報
ページトップへ