落語の種あかし
著者
書誌事項
落語の種あかし
岩波書店, 2004.6
- タイトル読み
-
ラクゴ ノ タネアカシ
大学図書館所蔵 件 / 全99件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
内容説明・目次
内容説明
「芝浜」「文七元結」「帯久」「大山詣り」「黄金餅」「風呂敷」「塩原多助一代記」…古典落語の多くは、噺本、黄表紙、読本、講談、歌舞伎など、先行する文芸に材を得ている。史実に基づくと思われていた噺が、実はまったくの虚構だった…、虚構である噺から伝承が生まれていた…、など、その成立を巡っては、虚実が複雑に絡み合う。豊富な読書量に培われた博覧強記で知られる著者は、類似の説話を比較対照することにより、落語がいかにして創りだされたかを解きあかす。年に二〇〇回は寄席・ホールに足を運ぶという、無類の落語好きでもある、著者の面目躍如の種あかし。
目次
- 第1章 落語における笑いの生成
- 第2章 人情噺はいかにして成立したか(「芝浜」—金を拾うはなしを正直説話より見る;「文七元結」—身投げを止めるはなし ほか)
- 第3章 噺さまざま、起源さまざま(「大山詣り」—狂言からの着想;「黄金餅」—奇想と滑稽の極み ほか)
- 第4章 円朝の種あかし(『塩原多助一代記』—原話のからくり;『蝦夷錦古郷家土産』と『欧州奇談夢の暁』—翻案物異説)
「BOOKデータベース」 より