ドストエフスキー父殺しの文学
著者
書誌事項
ドストエフスキー父殺しの文学
(NHKブックス, 1007-1008)
日本放送出版協会, 2004.7
- 上
- 下
- タイトル別名
-
ドストエフスキー : 父殺しの文学
- タイトル読み
-
ドストエフスキー チチゴロシ ノ ブンガク
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注記
参考文献: 上巻p303-312
参考文献: 下巻p295-303
ドストエフスキー略年譜: 下巻p304-309
内容説明・目次
- 巻冊次
-
上 ISBN 9784140910078
内容説明
崩壊への道をひた走る帝政ロシア。貧困、凶悪犯罪、性の退廃、革命の夢と挫折。世界の変革を夢見る若いドストエフスキーに死刑判決が下る。八年のシベリア徒刑、賭博、恋愛の修羅場から『罪と罰』『白痴』が生まれた。青春時代の内面に刻まれた四つの事件=トラウマの深層に迫り、自己犠牲と欲望に引き裂かれた主人公たちの悲劇的な運命を通して、隠された「父殺し」の謎を焙り出す。
目次
- 第1部 若き魂の刻印(楽園追放;引き裂かれた夢想家;回心、神をはらめる民;地下室の誕生)
- 第2部 聖なる徴のもとに(観念という狂気;聖なるものの運命)
- 巻冊次
-
下 ISBN 9784140910085
内容説明
神か、革命か。皇帝権力とテロリストの果てしない闘い—「終末」の様相を深めるロシアの大地に、国家の囚人として生きる晩年のドストエフスキー。生身のキリストと罪なき子どもに託されたロシアと世界の救済。しかし、真実はどこに?『悪霊』『未成年』『カラマーゾフの兄弟』に刻まれた「教唆」のモチーフを辿り、ドストエフスキー文学における最大の謎「父殺し」をついに読み解く。
目次
- 第2部 聖なる徴のもとに(犠牲、欲望、象徴;使嗾する神々)
- 第3部 彷徨える大地の子ら(偶然の家族;プロとコントラ;解体の原理、復活のヴィジョン;「父殺し」の子どもたち)
「BOOKデータベース」 より