日本比較文明論的考察
著者
書誌事項
日本比較文明論的考察
岩波書店, 2004.7-2010.6
- 1
- 2
- 3
- タイトル別名
-
Japanese civilization : a comparative view
日本 : 比較文明論的考察
- タイトル読み
-
ニホン ヒカク ブンメイロンテキ コウサツ
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注記
原著(University of Chicago Press, 1996)の翻訳
3巻の訳者: 梅津順一, 常行敏夫
内容説明・目次
- 巻冊次
-
1 ISBN 9784000242264
内容説明
日本を比較の視点から論じた研究は多い。しかし、さまざまな比較を総合して全体的に日本を論じたものは少ない。古代帝国の比較分析から比較近代化論まで、比較研究の大家アイゼンシュタットが、満を持して取り組んだのがこの日本文明論である。封建制や都市制度といった歴史の比較から、資本主義や新宗教をめぐる現代社会の比較まで。また、欧米との比較だけではなく、大陸アジアや第三世界との比較を含めて、日本の諸側面が検討される。これら全てを通して、世界の普遍文明に吸収されることなく特異性を固持した日本文明が体系的に解明される。第一部の本書は、日本型近代の構造に取り組む。「全体主義的ではないが管理されていて、しかも変化と発展に富む社会」という日本社会のダイナミズムの謎が究明される。
目次
- 序—日本の謎
- 第1部 近現代の日本(明治国家と近代日本社会;近現代日本—制度形成;近代日本社会の試練;「不調和」、紛争、抗議とそれらの影響—規制、管理、対応;近現代日本の政治・社会システム—ダイナミックな非全体主義的管理社会)
- 巻冊次
-
2 ISBN 9784000242271
内容説明
日本の文明史的独自性とは何か。文化的アプローチ、歴史的アプローチ、構造的アプローチを総合し、いわば人類の普遍的な経験の特異な組み合わせとして、日本的個性を再構成しその特異性を浮彫りにする、比較社会学・歴史社会学の第一人者による本格的な日本社会論。主題の重要性、世界史的な視野の広さ、多様な方法を駆使した分析の緻密さ、利用文献の膨大さにおいて、他に類をみないオリジナルな日本研究である。第2巻では、封建制の構造的特質や日本における儒教と仏教の受容と変質を中心に分析し、ヨーロッパのみならず東アジア文化圏(中国、朝鮮、インド)との比較を通して、明治維新に先立つ伝統日本の特質を独自の視点から浮彫りにする。
目次
第2部 日本の歴史的経験の諸相(日本の封建制度;中世と近世における都市の発展と自治;徳川期の国家と社会;日本における儒教と仏教の変容;明治維新—革命的王政復古)
- 巻冊次
-
3 ISBN 9784000242288
内容説明
文明史のなかの日本、その独自性を冷徹に見据える碩学の問い。これから日本社会はどこへ向かって進むのか—社会構造の開放か、伝統の維持か。はたまた規範の喪失か。新たな価値の創出は可能なのか。
目次
第3部 日本の歴史的経験の枠組み(日本の歴史的経験—社会形成の独自な特徴;日本の文化的伝統;文化、社会構造および制度的ダイナミックス;日本の文化的創造性をめぐる補論;日本の歴史的経験—ヨーロッパ、インド、中国との比較;現代世界のなかの日本)
「BOOKデータベース」 より