投書家時代の森鷗外 : 草創期活字メディアを舞台に

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投書家時代の森鷗外 : 草創期活字メディアを舞台に

宗像和重著

岩波書店, 2004.7

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投書家時代の森鴎外

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Description and Table of Contents

Description

『読売新聞』投書欄に「千住 無丁老農」などの筆名で登場し、論陣を張るこの仮名の投稿者を手繰り、東京大学医学部卒業後の鬱屈した若き森林太郎に同定し、その初心の姿を森鴎外の全生涯に重ねて浮き彫りにする。鴎外研究の画期をなす表題作。ほかに近代日本文学における創作の「制度」となった原稿用紙、印刷された作品の本文の様態、書物となって読者に届くまでの作品の流通など、近代文学研究における最も根底的なテーマを踏み込んで論じる。

Table of Contents

  • 投書家時代の森鴎外—『読売新聞』投書欄の再検討
  • 森鴎外の在独通信
  • 森鴎外の帰国第一声をめぐって—『読売新聞』投書欄の再検討
  • 『読売新聞』投書欄の近代—明治十六年を中心に
  • 制度としての原稿用紙—その予備的考察
  • 「時と紙筆とを費やす者」—太田豊太郎の手記をめぐって
  • 『一葉全集』という書物
  • 全集の本文
  • 鴎外・明治四十一年三月十七日—上田敏宛書簡から
  • 「心」を読んだ小学生—松尾寛一宛漱石書簡をめぐって〔ほか〕

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