悲しきアンコール・ワット

書誌事項

悲しきアンコール・ワット

三留理男著

(集英社新書, 0256B)

集英社, 2004.8

タイトル別名

悲しきアンコールワット

タイトル読み

カナシキ アンコール ワット

内容説明・目次

内容説明

ロダン、マルロー、三島由紀夫といった大物芸術家たちに愛されたアンコール遺跡群は、組織的盗掘と国境を越えた密売ルートによって日常的に切り崩されている。カンボジアでは、クメール文化の切り売りは、いまや一つの「産業」となっているのだ!長年、カンボジア取材を続けてきた報道写真家の著者は、十年以上にわたってアンコール遺跡の盗掘と密売を独自に取材してきた、日本で唯一のジャーナリストだ。本書は、世界遺産が直面する惨状を、豊富な現地写真とともに生々しくレポートした問題作である。

目次

  • 第1章 悲しきアンコール・ワット
  • 第2章 王国の盛衰と植民地の時代(上野の森のアンコール展;アンコール遺跡の再発見者アンリ・ムオ;アンコールを訪れ、惹かれた外国人たち;マルローの『王道』に見る盗掘の実態;奪われた青銅像の行方)
  • 第3章 国境を越える窃盗団(石像一キロ、金一グラムの世界;国境の町の骨董店;密輸街道を行く;手を失った石像;バンテアイ・チュマールをめざす;郡長の悩み)
  • 第4章 密輸ルートを追う(返還された千手観音像;マジック・ドアに隠されたクメールの彫像;「売ってはいけないもの」が公然と売買させる日本)
  • 第5章 荒廃・盗掘と戦う(アンコールは誰のもの;遺跡を守る考古学者タイ下院骨董品の密輸の研究・監視委員会の活動;石工を育てる;国際協力で進められる保存・修復)
  • 資料編

「BOOKデータベース」 より

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