笑いの歌舞伎史
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書誌事項
笑いの歌舞伎史
(朝日選書, 759)
朝日新聞社, 2004.9
- タイトル読み
-
ワライ ノ カブキシ
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内容説明・目次
内容説明
出雲のお国が京都・五条河原で歌舞伎踊りをはじめて400年。歌舞伎は日本を代表する伝統文化のひとつだけれど、江戸時代にはもっと大衆的で時事的で、笑いだくさんだったはず。近松門左衛門の作品で優男を演じた二枚目・坂田藤十郎は滑稽な演技でも評判を呼び、江戸歌舞伎を代表する市川宗家の「家の芸」、歌舞伎十八番の「外郎売り」だって、役者のまくし立てる「早口言葉」が売り物だった。道化役者はお国の時代に笑いを担った「猿若」にまでさかのぼり、世につれ時につれ、滑稽な仕種のおかしみ、哀しみを秘めた笑い、凄みを帯びた笑い、毒を含んだ笑いなどを演じ分けた。いまは忘れられた「笑い」の側面に着目する、きどらない歌舞伎の歴史。
目次
- 第1章 猿若から道外(道化)へ
- 第2章 元禄期の道外
- 第3章 やつしのおかしみ
- 第4章 並木正三と俄
- 第5章 並木五瓶と俄
- 第6章 上方の滑稽劇と三代目中村歌右衛門
- 第7章 道頓堀の笑いの王者
- 第8章 鶴屋南北の滑稽
- 第9章 狂言の歌舞伎化
「BOOKデータベース」 より