差異化する正義
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差異化する正義
(叢書アレテイア, 4)
御茶の水書房, 2004.7
- Title Transcription
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サイカ スル セイギ
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Note
文献あり
Contents of Works
- 共同体と「心」 / 仲正昌樹著
- コモンの現前と間隔化 : 共同体におけるパロールの功罪 / 権安理著
- 父権制の脱構築 : エンゲルス、デリダ、コーネル / 小森謙一郎著
- 抵抗する母性 : 子ども一時預かり施設「ばぁばサービスピノキオ」の実践から / 村田泰子著
- 森崎和江の言論の喚起するもの : 詩的言語と媒介者 / 高原幸子著
- 女同士の親密な関係と二つの「同性愛」 : 明治末から大正期における女性のセクシュアリティの問題化 / 赤枝香奈子著
- 排除/抵抗のレトリック : 「差別事件」に向き合う「主体」の問題をめぐって / 堀江有里著
- 沈黙と女性 : G・C・スピヴァクの視座 / 菊地夏野著
- ポストコロニアルな差異 : 文化的正当化における教訓 / レイ・チョウ(周蕾)著 ; 仲正昌樹訳
- フランスにおける都市底辺層の生き抜き戦略 : 「対抗」 -- 労働市場からの離脱 / 稲葉奈々子著
- カギとしての言語 : 文化・アイデンティティ・空間 / ヨアヒム・ボルン, ビルギート・ハーゼ, ヴァルター・シュルツ著 ; 仲正昌樹訳
Description and Table of Contents
Description
セクシュアル・ハラスメントやドメスティック・バイオレンス、児童虐待など、ジェンダーと家族に関わる新たな「社会問題」の登場を契機として、「自己決定」する意志と能力を備えた「自由な主体」の間の公正としてイメージされてきた近代的「正義」観の限界が明らかになりつつある。第三者から客観的に見えにくい、そして当事者自身も自覚しにくい、いわゆる「こころの問題」に対して、いかなる“正義”を構想すべきか。自己決定至上主義とパターナリズムの二項対立に回収されない、「私的領域における正義」は可能なのか。デリダ、コーネル、スピヴァック、レイチョウの言説を導きの糸としながら、差異化しつつある正義について考える。
Table of Contents
- 第1章 共同体と「心」
- 第2章 コモンの現前と間隔化—共同体におけるパロールの功罪
- 第3章 父権制の脱構築—エンゲルス、デリダ、コーネル
- 第4章 抵抗する母性—子ども一時預かり施設「ばぁばサービスピノキオ」の実践から
- 第5章 森崎和江の言論の喚起するもの—詩的言語と媒介者
- 第6章 女同士の親密な関係と二つの「同性愛」—明治末から大正期における女性のセクシュアリティの問題化
- 第7章 排除/抵抗のレトリック—「差別事件」に向き合う「主体」の問題をめぐって
- 第8章 沈黙と女性—G.C.スピヴァクの視座
- 第9章 ポストコロニアルな差異:文化的正当化における教訓
- 第10章 フランスにおける都市底辺層の生き抜き戦略—「対抗」—労働市場からの離脱
- 第11章 カギとしての言語
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