渚の思想
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渚の思想
晶文社, 2004.12
- タイトル読み
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ナギサ ノ シソウ
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内容説明・目次
内容説明
海岸はコンクリートでふさがれ、いまや渚が失われようとしている。もう一度、渚の風景を思い出して、海が育んできた人々のたましいの行く末に思いを馳せる時がきている。人は渚に立つと、自分のなかの自然を感じる。犬は走り、子は笑い、恋人は腕を組み、老人は来し方をふりかえる。海の呼ぶ声が聞こえ、思わず歩き出してしまう。そんな感覚をたどり、日本人の意識の根元にある「常世」を考える。常世は死者の国であると同時に、日本列島に黒潮に乗ってやってきた祖先たちの記憶である。渚は常世と現世の接点にある。海をめぐる独自の民俗学を積み上げてきた著者の、原点にして到達点を伝える。
目次
- 序 民俗学から見た人と渚とのかかわり
- 第1章 渚の思想(海の呼ぶ声;この世の渚、常世の渚 ほか)
- 第2章 渚に寄りくるもの(黒潮と風のローマンス;椰子の実 ほか)
- 第3章 渚の風景(ヨリアゲの浜;魚垣 ほか)
- 第4章 水の女にちなんで(阿波・淡路の水の信仰—「水の女」にふれて)
「BOOKデータベース」 より