人はなぜ憎しみを抱くのか
著者
書誌事項
人はなぜ憎しみを抱くのか
(集英社新書, 0282E)
集英社, 2005.2
- タイトル別名
-
Hass in der Seele : verstehen, was uns böse macht
- タイトル読み
-
ヒト ワ ナゼ ニクシミ オ イダク ノカ
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内容説明・目次
内容説明
人間の抱く感情のなかで、もっとも激しく破壊的なのは「憎しみ」の気持ちだろう。この感情はどこから来るのか—広い視野と鋭い洞察力をもって生涯この問題と取り組んできたアルノ・グリューンは、その根源を子ども時代の親との関係に見いだす。親の愛情に全面的に依存して生きるしかない幼い子どもは、親が無意識に求める要求にたいし、本来の自分を排除してでも応えようとする。こうして失われた自分自身との関係を、誰もが一生の課題として抱えて生きている。本書は、グリューンがインタビューに答える形で、こうした根源的な人間関係に正面から光をあて、そこから現代社会の問題を、平易に解き明かす。
目次
- 第1章 自分にたいする裏切り—憎しみとテロの根源
- 第2章 「ねじ曲げられた」現実—本来の自分に代わる見せかけ
- 第3章 なぜ真の愛情は耐えがたいのか—身近さと温もりを追い求める、満たされない気持ち
- 第4章 本来の自分にたいする憧れ—失われた「自分の中の他人」を探して
- 第5章 もうひとりの自分—東部ドイツの極右過激派
- 第6章 服従—権力への順応
- 第7章 責任を引き受ける—罪と罪悪感は異なる
- 第8章 生き方は自分で決める—「負け組」で幸せに生きる
- 第9章 憎しみから逃れる道—人間らしく生きるための勇気
- 第10章 人間にたいする情熱—生涯のテーマ
「BOOKデータベース」 より