十六夜日記
著者
書誌事項
十六夜日記
(物語の舞台を歩く)
山川出版社, 2005.4
- タイトル別名
-
Izayoinikki
- タイトル読み
-
イザヨイ ニッキ
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注記
参考文献: 巻末
内容説明・目次
内容説明
『十六夜日記』は、阿仏尼が、我が子の荘園所有権の訴訟のため、都から東海道をくだって、鎌倉に下向した旅を描いています。それは、我が子の権利を守るため、また亡夫の遺言を守るための戦いの旅です。あらたな歌道家を創成するための挑戦の旅でもあります。中世においては少なからぬ貴族女性が、このように、訴訟のために鎌倉へみずから旅をしたのです。阿仏尼は、東海道や鎌倉のどのような風景をみて、歌を詠んだのでしょうか。どのような景物に目を留め、旅空間をどのように『十六夜日記』に書き記したのでしょうか。何に故郷を思い、子や亡夫を想い、涙したのでしょうか。中世の二つの都、京と鎌倉、そしてこの二つを結んだ東海道を、阿仏尼の眼で眺めながら、『十六夜日記』とともに旅をしてみませんか。
目次
- 1章 都—争いの始まり(プロローグ—『十六夜日記』と阿仏尼;阿仏尼と為家;為家の遺言—争いの発端;鎌倉下向の決意)
- 2章 下向の旅—東海道を鎌倉へ(近江路—都からの旅立ち;美濃路—旅愁と決意と;尾張路—奉納された歌、書かれた歌;三河路—八橋幻想;遠江路—人びととの再会;駿河路—富士を仰ぎながら;伊豆・相模路—箱根を越えて鎌倉へ)
- 3章 鎌倉—待ち続ける日々(鎌倉での住い;勝訴への祈り;阿仏尼の死とその後)
「BOOKデータベース」 より