紅葉文学の水脈
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紅葉文学の水脈
(近代文学研究叢刊, 30)
和泉書院, 2005.11
- タイトル読み
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コウヨウ ブンガク ノ スイミャク
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内容説明・目次
内容説明
「近代の説話」という概念のもとに、新聞の雑報(三面記事)と『金色夜叉』『多情多恨』『三人妻』等紅葉文学との内的関連を追究した待望の書。前近代的な明治を描く紅葉の作品から、雑報の醸し出す当時の民衆の情念に根ざしつつ同時にそれとの格闘を地道に行なう様相を導き出す手法が魅力。紅葉文学の表現を広く文化史的な土壌において捉えるとともに、日本の歩んできた「近代」とは何だったのかをあらためて問いかける。
目次
- 1 江戸文学の流れ(『雨月物語』「仏法僧」の寓意;『春雨物語』「血かたびら」私考—平城帝の性格をめぐって ほか)
- 2 近代説話と紅葉文学(近代の説話と文学—留学生の情事をめぐって;近代文学研究の外廓資料としての『官報』—「明治二十一年十二月新聞雑誌配付高一覧」など ほか)
- 3 文学的成熟への試み(尾崎紅葉『侠黒児』とエッジワース『恩がえしをした黒人』;『寒帷子』作者考—附・中期紅葉文学の側面 ほか)
- 4 『金色夜叉』の世界(『金色夜叉』の相貌—前編と人情本『娘節用』;『金色夜叉』初出掲載および現行本対照表 ほか)
- 5 硯友社とその余波(山田美妙『蝴蝶』典拠考—経房卿文書について;小栗風葉『青春』—『破戒』『春』への楷梯として ほか)
「BOOKデータベース」 より