医療人間学のトリニティー : 哲学・史学・文学
著者
書誌事項
医療人間学のトリニティー : 哲学・史学・文学
太陽出版, 2005.12
- タイトル別名
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A trinity of medical humanities : philosophy, history and literature
医療人間学のトリニティー : 哲学史学文学
- タイトル読み
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イリョウ ニンゲンガク ノ トリニティー : テツガク シガク ブンガク
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注記
欧文タイトルは副標題紙裏による
関連年表: p[579]-[594]
読書案内あり
文献: p5-6
内容説明・目次
内容説明
森鴎外から加賀乙彦まで、「いのち」を深く見据えた近現代作家の32作品を素材にして、医療・保健・福祉分野の現状と課題に鋭く肉迫。文学鑑賞と歴史的洞察・哲学的思想とを有機的に融合させた渾身の1冊!!関連年表・索引も充実。
目次
- 学問は難有いものじゃのう—伝統医術から生物医学へ(森鴎外・作『カズイスチカ』より)
- 痲酔剤は譫言をいふと申すから—麻酔薬の開発と外科医療の進展(泉鏡花・作『外科室』より)
- 身は此処に心はもぬけの殻に—封建遺制がもたらす精神病(樋口一葉・作『うつせみ』より)
- 「学校へゆきますか」「往かない」—障害児教育の光と影(国木田独歩・作『春の鳥』より)
- 銃が重い 背嚢が重い 脚が重い—明治・大正の国民病「脚気」(田山花袋・作『一兵卒』より)
- 哲学がそれを謳歌し宗教がそれを讃美し—二人称の事故死(伊藤左千夫・作『奈々子』より)
- 常でさえ巫女を信じ狐を信ず—科学・迷信・伝染病(石川啄木・作『赤痢』より)
- 医者は投げ出すように言った—パターナリズム医療の現場から(高浜虚子・作『続俳諧師—文太郎の死』より)
- 三十分ばかりは死んでいらしったのです—死の「あちら側」と「こちら側」(夏目漱石・作『思い出す事など』より)
- 己れの精神の病的なのを訝しんで—正常と異常/正統と異端のはざまで(谷崎潤一郎・作『異端者の悲しみ』より)〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より