策略 : 女性を軍事化する国際政治
著者
書誌事項
策略 : 女性を軍事化する国際政治
岩波書店, 2006.3
- タイトル別名
-
Maneuvers : the international politics of militarizing women's lives
- タイトル読み
-
サクリャク : ジョセイ オ グンジカ スル コクサイ セイジ
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注記
原著 (Berkeley : University of California Press, c2000) の抄訳
監訳: 上野千鶴子
参考文献: pix
内容説明・目次
内容説明
女性の軍事化とは軍隊や戦争にのみ関わるものではない。それは「女らしさ」の概念そのものに深く根をおろし、女性たちの分断を作りだしている。著者は、女性兵士から男性兵士の妻や母、レイプ犠牲者、基地周辺の風俗関係者まで、かけはなれた状況にある女性たちを「女性の軍事化」という理論的枠組みであざやかに結びつける。女性たちの分断を作りだしている「策略」とはどのようなものか。幅広い事例に立脚し、軍事とジェンダーの深い関係を照射する。
目次
- 第1章 スープ缶はいかに軍事化されるか?(女子高生が行進する時;軍隊におけるレズビアンとゲイ;軍事化と男らしさと決定)
- 第2章 洗濯女、兵士そして国家(軍隊はキャンプ・フォロワーを必要とする;たんなるもうひとつの家父長制的制度以上のもの;軍事化された女性たちの網の目)
- 第3章 兵士がレイプする時(娯楽を求める兵士たち;国家安全保障の道具としてのレイプ;フィリピン;チリ;「戦利品としてのレイプ」—戦争、レイプ、フェミニズム、ナショナリズム;野獣、少年、紳士)
- 第4章 兵員の充足—母として、兵士として、フェミニストとして、ファッションデザイナーとしての女性の軍事化(徴兵制廃止後—軍事化された民間人、傭兵、子ども兵士;市民権の男性化、母性の軍事化;どの兵士がハイヒールを履くべきか?;国軍女性兵士についてのフェミニストたちの考え)
- 結論—決定、決定、決定
「BOOKデータベース」 より