文学部をめぐる病い : 教養主義・ナチス・旧制高校
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文学部をめぐる病い : 教養主義・ナチス・旧制高校
(ちくま文庫, [た-51-1])
筑摩書房, 2006.5
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ブンガクブ オ メグル ヤマイ : キョウヨウ シュギ ナチス キュウセイ コウコウ
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Note
2001年6月松籟社より刊行された
Description and Table of Contents
Description
戦時中はナチスにコミットし、戦後はヘッセの「よき理解者」として活躍する独文学者。しかし、それは決して“変節”などではない。“一流”を断念した、エリート=“二流”たちの誠実な仕事ではあったのだ。豊富な引用と、愛情(皮肉?)たっぷりの註釈を満載して「文学」ではなく「文学部」のメンタリティを鮮やかに浮かび上がらせる。ますます大衆化する現代日本の中で、内なる“二流”を抱えたすべての人にささげる哀感コメディ。
Table of Contents
- 自覚症状—まず、何が問題なのか
- 病歴—大政翼賛会文化部と第一高等学校
- 病源—さらば、東京帝国大学
- 自己診断—高学歴者の悲哀
- 症例—学校小説としての『ビルマの竪琴』
- 伝説—『車輪の下』、あるいは男の証明
- 余病—中野孝次、カフカから清貧へ
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