『漾虚集』論考 : 「小説家夏目漱石」の確立
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書誌事項
『漾虚集』論考 : 「小説家夏目漱石」の確立
(近代文学研究叢刊, 34)
和泉書院, 2006.6
初版
- タイトル別名
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漾虚集論考 : 小説家夏目漱石の確立
- タイトル読み
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ヨウキョシュウ ロンコウ : ショウセツカ ナツメ ソウセキ ノ カクリツ
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注記
初出一覧: p210-211
内容説明・目次
内容説明
夏目漱石の作品の中では論じられることの少ない、『吾輩は猫である』と平行して書かれた短編を収録した単行本『漾虚集』収録作品7作品を一作品ずつ丹念に論じることを通して、文壇における、「小説家」としての「夏目漱石」の形成に迫る論集。
目次
- 序論 『吾輩は猫である』—『漾虚集』収録作品からの照射
- 第1章 評価基準の変革/暴露(「倫敦塔」—「一字一句」の呪縛からの解放;「一夜」—「場」の共有を視点として)
- 第2章 社会的・文化的状況との交差(「カーライル博物館」—カーライル「博物館」は何をもたらしたか;「薤露行」—明治三十年代後半におけるキリスト教言説との関連に着目して;「趣味の遺伝」—「学者」の立場と、日露戦争の報道に着目して)
- 第3章 作品構造から作品内容へ(「琴のそら音」—「余」が見た「幽霊」は何をもたらしたか;「幻影の盾」—作品構造における時間の意義)
- 結論 「小説家夏目漱石」の確立
「BOOKデータベース」 より