思想空間としての現代中国
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思想空間としての現代中国
岩波書店, 2006.8
- タイトル読み
-
シソウ クウカン トシテノ ゲンダイ チュウゴク
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注記
汪暉が1990年代以降に発表した論考から、代表的な作品と思われる5篇を選び、原文に若干の編集と補訂を施して、翻訳・刊行。
内容説明・目次
内容説明
1989年の天安門事件で深い傷を負い、混迷を極めていた現代中国思想界にあって、汪暉は魯迅を中心とする文学研究・歴史研究から、マルクス、ウェーバーを始め、日本の歴史学者の著作を含む古今東西の文献を渉猟した理論研究に転じた。グローバル化にともなう中国の急激な変化の中に身を置きながら、近代をいかに認識するか、歴史との対話を試みた省察の記録。90年代以降、中国知識人たちが再起する中で、国内外で最も深く広範な思想的影響を与えた汪暉の評論集。
目次
- 第1章 現代中国の思想状況とモダニティの問題(歴史はすでに終わったか?;近代化イデオロギーとしての三つのマルクス主義 ほか)
- 第2章 一九八九年の社会運動と中国の「新自由主義」の歴史的根源(社会運動の歴史的条件;社会運動の複雑な構成と多重の要求 ほか)
- 第3章 アジア想像の政治(はじめに—「新たなアジア想像」の背景となる条件;アジアと東洋—派生的な命題 ほか)
- 第4章 ウェーバーの中国のモダニティ問題(誰のモダニティか—モダニティの語源と歴史的変遷;モダニティ・プロテスタンティズムの伝統・西洋的合理主義—中国研究の方法 ほか)
- 第5章 地方形式、方言土語と抗日戦争時期の「民族形式」論争(「民族形式」としての「中国的流儀」と「中国的風格」—共産主義運動におけるナショナリズムの政治と文学の問題;「地方形式」概念の提起とその背景—戦争と都市・農村関係の再構築 ほか)
「BOOKデータベース」 より