「豊かさ」の誕生 : 成長と発展の文明史
著者
書誌事項
「豊かさ」の誕生 : 成長と発展の文明史
日本経済新聞社, 2006.8
- タイトル別名
-
The birth of plenty
豊かさの誕生 : 成長と発展の文明史
- タイトル読み
-
ユタカサ ノ タンジョウ : セイチョウ ト ハッテン ノ ブンメイシ
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内容説明・目次
内容説明
ホッブズは、かの『リヴァイアサン』の中で、自然状態における生のありようは「孤独で、貧しく、意地悪く、暴力的で、短い」と述べた。それは19世紀に至るまで、人類の大多数にとって生活実態を忠実に表現した言葉であった。しかし、それから2世紀あまりを経た現在、ホッブズが指摘したような人類のありようは、少なくとも物質的には西洋世界から消えて無くなった。なぜ、我々は豊かな生活を享受できるようになったのだろうか。そしてなぜ、豊かさの誕生は1800年代以降に限られているのだろうか。本書は、近現代の持続的な経済成長の陰に潜む条件を膨大な資料と法律、歴史、哲学、天体力学、神学、政策科学、社会学、経済学の観点から探っていく。また21世紀の新興国が発展するために、どのような要素が必要とされるのかを明かしていく。19世紀初頭に始まる西洋諸国の勃興から、戦前・戦後における日本の驚異的な成長、そしてイスラム諸国の停滞の原因に至るまで、壮大なスケールで描き出す文明史。
目次
- 第1部 近代経済成長の源泉(豊かさについての仮説;私有財産制;科学的合理主義;資本;動力、スピード、光;成長の理論を総括する)
- 第2部 豊かな国、貧しい国(勝ち組の経済—オランダとイギリス;キャッチアップした国々;取り残された国々)
- 第3部 豊かさのもたらすもの(神、文化、金銭欲、そして快楽主義の踏み車;成長か平等か—大いなるトレードオフ;勝者の呪い—富神マモンと戦争神マルス;成長の終わり?;いつ、どこで、そしてどこへいくのか)
「BOOKデータベース」 より