幻景の明治
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幻景の明治
(岩波現代文庫, 文芸 ; 108)
岩波書店, 2006.11
- タイトル読み
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ゲンケイ ノ メイジ
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注記
1978年11月朝日新聞社より朝日選書として刊行、1989年12月「前田愛著作集」第4巻(筑摩書房)に収録され、本文庫版は朝日選書版を底本とする
内容説明・目次
内容説明
幕末維新から日露戦争に至る時期の社会事象を例に、明治の特質を発掘、再構成してその原風景たる「幻景の明治」を見定める。「御一新」のエネルギーの行方、高橋お伝が毒婦とされた理由、日露戦争時期の猟奇的殺人事件の容疑者や日比谷焼打ち事件の仕掛人などについて考察し、文学研究と歴史研究の関わりを論ずる。
目次
- 「維新」か「御一新」か—明治維新と近代文学
- 儒学の言葉、啓蒙の言葉
- 高橋お伝と絹の道
- 飛ぶ歌—民権歌謡と演歌
- パノラマと『舞姫』
- 書生の小遣帳
- 陰画の街々
- 三島通庸と鹿鳴館時代
- 元田永孚と教育勅語
- 井上哲次郎と高山樗牛
- 志賀重昂と日露戦争
- 嗚呼世は夢か幻か—野口男三郎事件顛末
- 日比谷焼打ちの「仕掛人」
「BOOKデータベース」 より