書誌事項

日本残酷写真史

下川耿史著

作品社, 2006.10

タイトル別名

日本残酷写真史

タイトル読み

ニホン ザンコク シャシンシ

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注記

資料文献一覧: 巻末

内容説明・目次

内容説明

「人間の残虐趣味を満足させるのは、戦争と芸術だけである」と、江戸川乱歩は語っている。写真は、その誕生とともに、人間の秘めたる欲望である“残酷”を満足させるために使われてきた。日本に写真技術が伝わった江戸末期以降、写真は、日本人の“残酷さ”を写し出してきたのである。本書は、江戸時代の「はりつけ」「獄門」(さらし首)などの残虐な刑罰の写真から、維新・戊辰戦争における切腹・斬首、関東大震災での遺体の山や虐殺された朝鮮人、肉弾戦と化した日清・日露での大量戦死者、災害や猟奇犯罪の無残な被害者、そして日中・太平洋戦争での日本軍による残虐行為、東京大空襲や広島・長崎の黒コゲの死者など、秘蔵の残酷写真170枚を収録した、初めての「日本残酷写真史」である。

目次

  • 残酷写真の江戸から明治
  • 明治維新と月岡芳年の残酷画
  • 日清戦争と朝鮮人への攻撃
  • 日露戦争と一等国への自信
  • 災害と報道写真の誕生
  • 関東大震災と朝鮮人虐殺
  • 日中戦争と虐殺の広がり
  • 南京大虐殺の虚構と現実
  • 犯罪現場—報道写真の新しいジャンル
  • ナチスとホロコースト
  • 大空襲、原爆、そして…
  • 死体産業と下請け業者たち
  • 人間の歴史とは、死体の歴史である

「BOOKデータベース」 より

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