嵐の季節に : 思春期病棟の十六歳
著者
書誌事項
嵐の季節に : 思春期病棟の十六歳
(BFT)
徳間書店, 2006.11
- タイトル別名
-
Verrückt vor Angst
Noras geschichte - Verrückt vor Angst - ein mädchen in der jugendpsychiatrie
- タイトル読み
-
アラシ ノ キセツ ニ : シシュンキ ビョウトウ ノ ジュウロクサイ
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内容説明・目次
内容説明
十六歳のノラは、自分が生まれる直前に亡くなった姉がいることから、幼いころより死は恐ろしいものと思っていた。モルモットのロリ、犬のチクタク、アメリカの伯母、若い叔父—まわりで続くいくつもの死に、不安は増していく。ボーイフレンドや親友がさしのべる手も、ノラの心の奥深いところまで届かず、恐怖はじょじょに体の変調となって現れるようになる。そんなある日、父親の不倫をめぐる両親のケンカを耳にしたノラは、耐えきれず、大量の薬をのんでしまった。目覚めたところは、思春期病棟—心を病んだ少年少女たちが守られ、回復してゆく場所だった。ノラも、医師との面談や、仲間の少女との交流によって、しだいに自分をとりもどしてゆく。そして母との面会のさなか、ついに、ノラは抑えこんでいた感情を爆発させ…?繊細な少女の心の彷徨と再生を綿密な取材にもとづいて描き、静かな感動を呼び起こす一冊。10代〜。
「BOOKデータベース」 より