包まれるヒト : 「環境」の存在論
著者
書誌事項
包まれるヒト : 「環境」の存在論
(シリーズヒトの科学, 4)
岩波書店, 2007.2
- タイトル別名
-
包まれるヒト : 環境の存在論
- タイトル読み
-
ツツマレル ヒト : カンキョウ ノ ソンザイロン
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注記
文献: 論文末
内容説明・目次
内容説明
哲学は古代ギリシャ以来、ずっとヒトを包み込む“環境”を問題にしていた。ところが、一七世紀にデカルトが「思考する自己」を発見して以来、人文科学の主題は“環境”から思考する“主体”へと大きく転換し、ヒトは“環境”から切り離されてしまう。以来、“環境”を吟味する思考はアンダーグラウンドで継続される。二〇世紀に入り、ついに生態心理学者のジェームズ・ギブソンが、“環境”の意味を再発見する。そして二一世紀。哲学、心理学、文学、映画、写真…さまざまな領域の先端で、ヒトを包む“環境”が熱い視線を集めている。
目次
- プロローグ 『包まれるヒト—“環境”の存在論』への招待
- 1 包囲される身体(インタビュー 世界とつながる椅子—シーティングセラピー;環境における呼吸、そして知覚と行為;コラム 光学的情報による身体と環境のカップリング)
- 2 包囲の哲学(「認識」の哲学から「環境」の哲学へ;鼎談 アンダーグラウンド哲学史—存在の哲学/環境の哲学の可能性(染谷昌義;齋藤暢人;佐々木正人);コラム 宇宙のアフォーダンス—パースとエコロジカルな心の哲学)
- 3 包囲と表現(インタビュー 環境と写真;映画にとって身振りとは何か;小説、言葉、現実、神 ほか)
「BOOKデータベース」 より