知と学びのヨーロッパ史 : 人文学・人文主義の歴史的展開

書誌事項

知と学びのヨーロッパ史 : 人文学・人文主義の歴史的展開

南川高志編著

(Minerva西洋史ライブラリー, 73)

ミネルヴァ書房, 2007.3

タイトル別名

知と学びのヨーロッパ史 : 人文学人文主義の歴史的展開

タイトル読み

チ ト マナビ ノ ヨーロッパシ : ジンブンガク・ジンブン シュギ ノ レキシテキ テンカイ

注記

参考文献: 各章末

内容説明・目次

内容説明

大学の制度面での変化は、人文学に様々な次元での対応を求めている。背後には、グローバル化した現代の、「知」と「学び」に関する認識の変化という問題が横たわっている。本書は、人文学の長い伝統を持つヨーロッパを素材とし、その歴史のなかで人々が人文学の研究と教育にいかにかかわってきたのか、また人文学的な教養がいかなる意義を持ち、評価を受けてきたのかを検討して、人文学の本質と可能性を追求した研究である。わが国と世界の「知」と「学び」にかかわる現今の状況を深く理解し、今後のあるべき方向を考えるための糸口を与えんとする試みである。

目次

  • 序 人文学と人文主義のヨーロッパ史—いま問われるべきこと
  • 第1部 人文学と人文主義のダイナミズム—担い手と力を考える(大帝国統治と教養—一官僚のみたローマ帝国;実業家と教養—近世フランス商人の世界;学びを支える社会と力—近代イギリスの教育とチャリティ)
  • 第2部 人文学と人文主義のリアリティ—受容と変容を考える(古典の復興と人文主義のリアリティ—ヘレニズムの歴史家ポリュビオスの近世西ヨーロッパにおける受容;人文主義と宗教改革—チェコにおける人文主義の展開とフス派運動の影響;歴史叙述とアイデンティティ—中世後期・人文主義時代のドイツにおけるその展開;啓蒙主義と人文学—近代ドイツにおける歴史の科学化、科学の歴史化;人文学の受容とその葛藤—東スラヴの正教世界と「ラテン文化」受容の問題)
  • 第3部 教育の発展と人文学の行方—「学び」の場の意義と本質を考える(専門と教養—中世パリ大学の理念から;宗派化と大学の変容—近世ポーランドにおけるイエズス会の学校教育とクラクフ大学;古典人文学の伝統と教育改革—フランス第三共和政初期の中等教育改革;近代の大学改革と人文学の位置—オックスフォード大学優等学士学位課程の変遷)
  • 結 人文学の未来のために

「BOOKデータベース」 より

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