道化の民俗学
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書誌事項
道化の民俗学
(岩波現代文庫, 学術 ; 175)
岩波書店, 2007.4
- タイトル読み
-
ドウケ ノ ミンゾクガク
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注記
底本: 「山口昌男著作集第3巻:道化」収録版
解説(田之倉稔著): p379-384
内容説明・目次
内容説明
エロスと笑い、風刺と滑稽に満ちた祝祭空間で演じられる“道化”の意味は何か—コンメーディア・デラルテの主人公アルレッキーノや狂言の太郎冠者、中世劇の悪魔と道化、ギリシャ神話のヘルメス、アフリカのトリックスター神話、古代インドの黒き英雄神クリシュナ、アメリカ・インディアンの道化集団など世界の民俗に分け入って、博引旁証、縦横無尽に議論を展開する。文化英雄としての道化の本質を明らかにし、一九七〇年代の知の閉塞状況を打破した記念碑的著作。
目次
- 第1章 アルレッキーノの周辺(コンメーディア・デラルテ『二人の主持ちのアルレッキーノ』;科白とマイムの意味論 ほか)
- 第2章 アルレッキーノとヘルメス(アルレッキーノの起源論;アルレッキーノの民俗 ほか)
- 第3章 アフリカ文化と道化(社会構造と道化的行為;演劇的行為としての「ジョーク」 ほか)
- 第4章 黒き英雄神クリシュナ(始原児クリシュナ神とヘーラクレース;クリシュナ、ヘルメス、ヘーラクレース ほか)
- 第5章 アメリカ・インディアンと道化の伝統(蘇るインディアン;道化と想像力 ほか)
「BOOKデータベース」 より