「私」の境界 : 二〇世紀イギリス小説にみる主体の所在
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書誌事項
「私」の境界 : 二〇世紀イギリス小説にみる主体の所在
鷹書房弓プレス, 2007.3
- タイトル別名
-
私の境界 : 二〇世紀イギリス小説にみる主体の所在
「私」の境界 : 20世紀イギリス小説にみる主体の所在
- タイトル読み
-
ワタシ ノ キョウカイ : ニジッセイキ イギリス ショウセツ ニ ミル シュタイ ノ ショザイ
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注記
参考文献: 章末
内容説明・目次
目次
- 第1部 “私”を求めて—境界を越える作家たち(失語の迷宮—コンラッド『密偵』における「語り」の問題;越境する少女たち—アンジェラ・カーターが語り替えた二つの物語;怪異分身譚をめぐる「私」への恐れ—マージョリー・ボウエン「内なる鏡」を中心に;寡黙の豊穣—カズオ・イシグロの『遠い山なみの光』;越境を拒む者たち—もうひとつの教養小説の系譜)
- 第2部 見失われる“私”—言語意識の転換(言語による修復—イアン・マキューアンの『讀罪』;幻視の海—コンラッド『ナーシサス号の黒人』における「視覚」の問題;ジェイムズ・スティーヴンズの小説『金の甕』—作家としての自立と創作の方向性;破滅に向う芸術家の魂の輝き—『月と六ペンス』再読)
- 第3部 “私”の解体—モダニズムのもたらしたもの(ゆれる意識の網のなかで—ヴァージニア・ウルフとモダニズム;肖像写真とヴァージニア・ウルフ—未完の自伝「過去のスケッチ」を中心に;国家の行方—『ハワーズ・エンド』に変奏される愛と結婚の物語;ジョージ・ムアの小説—『湖』とエグザイルの思想;垂直の時の彼方へ—『フランス海軍大尉の女』の謎を追う)
- 第4部 “私”の変容—ホロコーストの後に(「負の遺産」が未来を拓くとき—受け継がれた『アンネの日記』;「私」がビルマ体験で見たもの—ジョージ・オーウェルの「絞首刑」と「象を撃つ」をめぐって;ポストコロニアリズムのもたらしたもの—ジェイン・オースティンと西インド諸島;初期ロレンスと優生学—『白孔雀』にみる帝国のイデオロギー;国外離脱者と故国—マイケル・オンダーチェ『アニルの亡霊』を読む)
「BOOKデータベース」 より