荷風と静枝 : 明治大逆事件の陰画
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荷風と静枝 : 明治大逆事件の陰画
洋々社, 2007.4
- タイトル読み
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カフウ ト シズエ : メイジ タイギャク ジケン ノ インガ
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内容説明・目次
内容説明
明治四十四年一月十八日、二十四名の被告たちに死刑が宣告された大逆事件の判決の日、永井荷風は一人の芸妓に電話をかけた—「わたしは文学者たる以上この思想問題について黙してゐてはならない」。逆風の時代を生きる男と女の愛の深淵。
目次
- 序の巻 大逆事件判決日の荷風と芸妓八重次のこと
- 1の巻 八重次生い立ち—並びに「文学芸者」となること(“花柳小説”の原風景;生い立ちに関する諸資料の問題;祖父と二人の師匠;藤間勘右衛門;「文学芸者」八重次)
- 2の巻 八重次と荷風—ご両人の出会いのこと(荷風二度の結婚;八重次との遭遇;大逆事件前夜の荷風時代観;日蔭者へのあこがれと実践;結婚のあとさき;「結婚制度」への訣別)
- 3の巻 静枝と荷風—ご両人の自己表現のこと(『矢はずぐさ』執筆前後;“花柳小説”の終焉;当代『芸者論』と荷風;荷風の女性観をめぐって;静枝の舞踊革新と短歌活動)
- 結びの巻 大逆事件の陰画を今に映ずること
「BOOKデータベース」 より