近代日本の国際秩序論

書誌事項

近代日本の国際秩序論

酒井哲哉著

岩波書店, 2007.7

タイトル別名

The political discourse of international order in modern Japan

タイトル読み

キンダイ ニホン ノ コクサイ チツジョロン

内容説明・目次

内容説明

吉野作造・新渡戸稲造・泉哲・矢内原忠雄・橘樸・平野義太郎・信夫淳平・蝋山政道・横田喜三郎・田畑茂二郎・矢部貞治・岡義武・丸山眞男。戦間期の国際主義と帝国主義の狭間で、彼らはいかなる国際秩助構想を紡ぎだしたのか?戦後日本は、戦前・戦中期の国際秩序論から何を継承したのか?理想主義と現実主義、大正アナキズムとアジア主義、社会民主主義と帝国秩序、広域秩序論とナショナリズムなど、政治思想と国際政治のさまざまな交錯から、日本の経験を検討する。近代日本の国際秩序論の展開を、思想史的文脈と政治史的文脈の双方から捉え、二〇世紀思想史のなかに国際関係論の系譜を位置づける新たな試み。

目次

  • 序章 国際秩序論と近代日本研究
  • 第1章 戦後外交論の形成—「理想主義」と「現実主義」の系譜学的考察
  • 第2章 古典外交論者と戦間期国際秩序—信夫淳平の場合
  • 第3章 「東亜協同体論」から「近代化論」へ—蝋山政道における地域・開発・ナショナリズム論の位相
  • 第4章 アナキズム的想像力と国際秩序—橘樸の場合
  • 第5章 「帝国秩序」と「国際秩序」—植民政策学における媒介の論理
  • 第6章 日本外交史の「旧さ」と「新しさ」—岡義武「国民的独立と国家理性」再訪

「BOOKデータベース」 より

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