ヘーゲル『法(権利)の哲学』 : 形成と展開

書誌事項

ヘーゲル『法(権利)の哲学』 : 形成と展開

滝口清栄著

御茶の水書房, 2007.6

タイトル別名

Hegels Rechtsphilosophie : ihre Entstehungsgeschichte und Entfaltung

ヘーゲル法権利の哲学 : 形成と展開

タイトル読み

ヘーゲル ホウ ケンリ ノ テツガク : ケイセイ ト テンカイ

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注記

博士論文 (東北大学, 2007年) をもとにしているもの

独文タイトルは巻末の独文目次による

内容説明・目次

内容説明

本書は、ヘーゲルが、公と私の新たな構築という原モチーフを、歴史的成果を吟味して、人倫的共同体として具体的に構想するさまを描き出した。国家論の君主権論もこのコンテクストのなかで初めて意味をもつものであり、『法(権利)の哲学』は、以上の思想的格闘を表現するものであった。またこの思索は歴史的生成のスタンスにもとづいていた。本書を通して、整合的な体系に安住したベルリン期ヘーゲルという既成概念をはっきりと退けることができるであろう。

目次

  • 第1部 ヘーゲル法哲学の形成—イェーナ期(近代をめぐる逡巡と古典的ポリース論—『自然法論文』から『人倫の体系』へ;人倫構想の変転—フィヒテの「強制」概念を軸として;近代の二元性と“知にもとづく共同体”—『体系構想3』の新たな構想;意志論と原法哲学の成立—ルソーの批判的継承)
  • 第2部 法哲学形成史の中の『精神現象学』(『精神現象学』の社会哲学的モチーフ—「人倫的実体の生成」と「道徳性の生成」;近代的人倫の知としての良心—フィヒテを視野におさめて;「疎外」と近代的啓蒙—伝統的公私関係の解体、新たな着手点)
  • 第3部 ヘーゲル法哲学の確立と展開(憲法闘争と『法(権利)の哲学』の成立—ハイデルベルクからベルリンへ;『法(権利)の哲学』の基本線—精神の教養形成と制度の体系;ヘーゲル国家論とホトー、グリースハイム講義筆記録—現代史の総括、そして歴史的生成の視点;ヘーゲル最晩年の法哲学—『イギリス選挙法改正論文』をめぐって)
  • 補論 ヘーゲル法哲学の研究状況—イルティング・テーゼをめぐって

「BOOKデータベース」 より

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