植民地文学の成立

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植民地文学の成立

岡庭昇著

菁柿堂 , 星雲社 (発売), 2007.6

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ショクミンチ ブンガク ノ セイリツ

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中薗英助は1930年代から1945年敗戦まで植民地満洲の本国人としての犀利な批判者であった。その生は戦後鎖国では本国にあってそれを撃つ獅子身中の虫として連続する。梁石日は内なる植民地としての在日ゲットーから鎖国を撃つ牙を育み、ついにはニューヨークの「9・11」を媒介に被圧迫民族との国際連帯へ歩み出た。また、魯迅、筒井康隆、五木寛之の特有な文学的アングルに分け入りつつ、帝国に対する植民地の勝利を論じる。

Table of Contents

  • 1 中薗英助と梁石日—外と内の植民地
  • 2 魯迅・上海・一九三〇年代—植民地のただなかで
  • 3 筒井康隆—異邦人の文学
  • 4 五木寛之—民族の古層

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