競争しても学力行き止まり : イギリス教育の失敗とフィンランドの成功
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競争しても学力行き止まり : イギリス教育の失敗とフィンランドの成功
(朝日選書, 831)
朝日新聞社, 2007.10
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キョウソウ シテモ ガクリョク イキドマリ : イギリス キョウイク ノ シッパイ ト フィンランド ノ セイコウ
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Description and Table of Contents
Description
2007年4月、日本では43年ぶりに「全国学力テスト」が再開された。これは、全国学力テストを導入し、テストにより学校に格差をつけ、競争原理を教育現場に持ち込むことを方針とするイギリス型の教育改革をモデルとしている。しかし、現在イギリスでは年間12万人が基礎学力なしに学校を卒業し、生徒のストレスは増加、校長のなり手はなく、成績のいい学校地区の地価高騰など歪みが見えてきた。またウェールズ、スコットランドが統一テストから離脱するなど、内部の分裂も起こり始めている。イギリス型を手本とする日本の教育は、どこに向かうのだろうか。「そもそも学力テスト重視の教育はどういう結果をもたらすか」、イギリスの失敗の事実をテストがないのに国際学力テスト1位のフィンランドと比較しながら検証し、教育の根本を問い直し、今日本の教育に求められているものは何かを提言する。
Table of Contents
- 1 授業も学校も変わってしまった—イギリスの現在(イギリス風授業;この道はいつか来た道 ほか)
- 2 なぜイギリスはこうなったか(学校制度;修了試験は大学入試に使われる ほか)
- 3 アングロサクソン・モデルかフィンランド・モデルか(せめぎ合いの中で;ノルディック・モデルの変容 ほか)
- 4 みんなが勝者だ—「全国学力テスト」離脱へ(北アイルランド;ウェールズ ほか)
- 5 日本の行き着く先はどこか(国際学力テストにどう向きあうか;低学力批判とはなんだったのか ほか)
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