境界線上の市民権 : 日米戦争と日系アメリカ人

書誌事項

境界線上の市民権 : 日米戦争と日系アメリカ人

村川庸子著

御茶の水書房, 2007.11

タイトル読み

キョウカイセンジョウ ノ シミンケン : ニチベイ センソウ ト ニッケイ アメリカジン

注記

学位論文『日系アメリカ人強制立退き・収容政策再考 : 市民権「放棄」・「本国送還」政策の歴史的・現代的意義』 (津田塾大学, 2005年) を加筆修正したもの

引用文献: 巻末p39-59

主たる参考文献: 巻末p61-82

内容説明・目次

内容説明

本書は第二次大戦中の日本人・日系アメリカ人の強制立退き・収容政策の歴史に係わる論考である。従来の、陸軍に主導され、後に戦時転住局に引き継がれた、11万余名に対する政策を中心とした研究史の中ではあまり語られることのなかった、司法省による敵性外国人政策、特に二世の市民権放棄と戦後の日本への送還政策に焦点を当てた。そこには、第二次大戦という限られた時期の、日系アメリカ人という限られたエスニック集団の経験を超えた、より普遍的な論理に基づく政策が展開されていた。

目次

  • 序章 本論文の課題と方法
  • 第1章 強制立退き・収容政策の歴史再考
  • 第2章 敵性外国人政策—逮捕・拘留
  • 第3章 敵性市民政策—市民権「放棄」
  • 第4章 本国送還政策—司法省の失敗
  • 第5章 市民権「回復」訴訟—司法省の介入
  • 最終章 敵性市民政策の歴史的現代的意義

「BOOKデータベース」 より

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