夏目漱石絶筆『明暗』における「技巧」をめぐって

書誌事項

夏目漱石絶筆『明暗』における「技巧」をめぐって

中村美子著

(近代文学研究叢刊, 36)

和泉書院, 2007.11

タイトル別名

夏目漱石絶筆明暗における技巧をめぐって

夏目漱石絶筆 : 『明暗』における「技巧」をめぐって

タイトル読み

ナツメ ソウセキ ゼッピツ メイアン ニ オケル ギコウ オ メグッテ

大学図書館所蔵 件 / 97

この図書・雑誌をさがす

注記

『明暗』研究文献目録: p161-222

内容説明・目次

内容説明

夏目漱石は、ごく若い時期から、“人のこころ”というものを、目をそらすことなく、凝視し続けた作家である。『心』広告文において自ら語った、「自己の心を捕へんと欲する人々に、人間の心を捕へ得たる此作物を奨む。」という自信は、晩年に至って、さらに確たるものとなったに違いない。絶筆『明暗』において、“人のこころ”は、社会・人間関係の座標軸に布置した状態で、精細に表象化される。だから、『明暗』は現代の我々の興味をも、惹き付けてやまない。本書は、方法論を論じた部分、人間関係における「技巧」に照準を合わせて『明暗』を論じた部分、芸術上の「技巧」について論じた部分、両者の関係について論じた部分とから成る。巻末に、六〇〇件に及ぶ、『明暗』研究文献目録(一九一六年から二〇〇三年)を付す。

目次

  • 『明暗』と「幻惑」としての読み
  • 近代文学研究の現在(一)—ゆらぎの中で
  • 近代文学研究の現在(二)—「文学」の価値
  • 『明暗』における「技巧」(一)—津田とお延をめぐって
  • 『明暗』における「技巧」(二)—分類と概観
  • 芸術上の「技巧」
  • 『明暗』における作者の視座—“「私」のない態度”の実践
  • 人間関係上の「技巧」と芸術上の「技巧」
  • 「技巧」の評価
  • 『明暗』研究文献目録

「BOOKデータベース」 より

関連文献: 1件中  1-1を表示

詳細情報

ページトップへ