知的財産権のグローバル化 : 医薬品アクセスとTRIPS協定

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知的財産権のグローバル化 : 医薬品アクセスとTRIPS協定

山根裕子著

岩波書店, 2008.3

タイトル読み

チテキ ザイサンケン ノ グローバルカ : イヤクヒン アクセス ト TRIPS キョウテイ

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索引: 巻末p1-10

内容説明・目次

内容説明

バイオ創薬時代といわれる今日、研究開発の高度化とともに、知的財産権はグローバル化し、TRIPS協定が採択された。一方、国連ではエイズ薬のアクセスをきっかけに、知財保護の功罪をめぐって議論が紛糾した。本書は、同協定が修正されてきた過程をたどり、解決の糸口はどこにあるのか、知的財産権をめぐる対立の根源は何かについて考察する。一体化していく経済のなかで、グローバルな知的財産権保護制度が目指すべき「公益」とは何か。権利に固執するだけでなく、非効率な産業利益の推進に偏ることなく、知的財産権が、イノベーションを起こすためには、いかなる協力を打ち立てるべきか。

目次

  • 第1編 TRIPS協定(グローバル化と知的財産権の保護;医薬品開発と特許及びデータ保護;先端産業と対外知的財産政策;TRIPS協定と医薬品)
  • 第2編 エイズ薬と特許(エイズの勃発と治療薬の開発;途上国へのエイズの波及;ドーハ公衆衛生宣言以後のTRIPS協定)
  • 第3編 途上国の産業政策(新興中産国の医薬品産業と政策;途上国企業による特許出願;FTAによる米国の知的財産権保護と途上国)
  • 第4編 先進国の特許制度と医薬品の研究開発(米国における特許制度の再考;医薬品・バイオ特許と競争法)
  • 第5編 人道と経済効率(TRIPS協定の「柔軟性」と国内法;強制実施権発動後;日本の国際協力はいかにあるべきか)

「BOOKデータベース」 より

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