ドイツ自由主義経済学の生誕 : レプケと第三の道

書誌事項

ドイツ自由主義経済学の生誕 : レプケと第三の道

藤本建夫著

(Minerva人文・社会科学叢書, 138)

ミネルヴァ書房, 2008.3

タイトル別名

ドイツ自由主義経済学の生誕 : レプケと第3の道

タイトル読み

ドイツ ジユウ シュギ ケイザイガク ノ セイタン : レプケ ト ダイサン ノ ミチ

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注記

文献目録: p535-562

内容説明・目次

内容説明

レプケのヴィジョンは、シュンペーターの創造的破壊と社会主義、ケインズの完全雇用と計画経済、またハイエクの19世紀的市場経済とも異なる。彼は「生命力があり満足のいく市場経済は巧みにつくられた文明の創作品」であると見る。競争する中小企業、競争の枠組みを監視する政府、そして景気にも耐えうる労働者で構成される社会でなければ、市場経済という「文化の畑」は荒れ果てるであろう。この活気あるヒューマンな経済社会を、レプケは「第三の道」と呼んだが、それが戦後ドイツの社会的市場経済の源流となるのである。

目次

  • ヴィジョンをめぐる神々の闘い—シュンペーター、ケインズ、ハイエク、レプケ
  • 第1部 賠償・大恐慌・ナチス(荒海への船出;ドイツ賠償問題とトランスファー保護論争;大不況と雇用創出計画—ブラウンス「失業問題検討委員会」の答申をめぐって ほか)
  • 第2部 レプケの三部作と「第三の道」(ケインズの「準好況」とニューエルサレム;リップマン・シンポジウム—リュストウと共同レポート「社会科学研究の新方向」;レプケと緊張下のジュネーブ ほか)
  • レプケの社会経済思想の今日的意味

「BOOKデータベース」 より

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