小説修業
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小説修業
(中公文庫, [ほ12-9])
中央公論新社, 2008.5
- タイトル読み
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ショウセツ シュギョウ
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注記
著者の肖像あり
「小説修業」 (2001年10月 朝日新聞社刊) の文庫化
叢書番号はブックジャケットによる
内容説明・目次
内容説明
小説にとって最もたいせつなことは何か?小説を敬い、小説に奉仕する二人の作家が往復書簡をとおして語り合う小説論。過去の偉大な作品から力をもらい、これからの小説について考え、生と死のリアリティ、科学や哲学と文学の関係などをモチーフに手探りしながら進む、純粋な思考の軌跡。
目次
- リアリティ、『杜子春』、夢、猫、鬼、喜怒哀楽
- 偶然、リアリティ、『私の作家遍歴』、トルストイ、平凡なるもの
- 『プレーンソング』、身をやつす、「使い尽くす」、「自然ぜんたい」、「人間ぜんたい」、トルストイ、「さらば、我ら何をなすべきか」
- 小泉八雲、トルストイ、ストーリー/人間、「平凡」、「当たり前すぎるために私たちが日頃気づきそびれていること」
- ゴーギャン、作品に先立つチェーホフのモチーフ、ジョイス、「進化論」
- トルストイ、「百年前の作品だが、それから少しも文学は進んでいない」、部分は全体を写さない、『うるわしき日々』の“黄金律”
- 科学的な思考/比喩的な思考、『変身』、「カフカの散文が思考を述べることは滅多にない」
- カフカ、悪夢、「チェホフ戯曲の秘密」、フィクションが現実に従属しない原理、『審判』
- チェーホフの芝居、「生」と「死」、「記憶を渡り歩いている」、『この人の閾』
- 「同時進行」の小説、フィクションのウソくささ/文学的思考から生じるウソくささ、『美濃』、「方法」と「中身」、「意味」と「行為」
- 科学、『世界のはじまりの存在論』、死、『うるわしき日々』、“泣く”、“若い小説家の手紙”
- 郷里、『美濃』、『アメリカン・スクール』、猫は猫、小説に書かされている
- 「何をもって小説か」、小島信夫というシステム、三島由紀夫、『杜子春』、『生きる歓び』
- “見る”と“見える”、「創作コース」のカリキュラム、メルロ=ポンティ、「小説に奉仕する」
- 「私が死んだ後も宇宙はある」、文学の危機、死、システムという人間観、肉体との連絡、“対等である”、ベケット、「これからは楽しくやっていきましょう」
「BOOKデータベース」 より