説得の技術としての経済学 : 政策決定と経済学者
著者
書誌事項
説得の技術としての経済学 : 政策決定と経済学者
勁草書房, 2008.6
- タイトル別名
-
Economics as a skill for persuasion
- タイトル読み
-
セットク ノ ギジュツ トシテノ ケイザイガク : セイサク ケッテイ ト ケイザイ ガクシャ
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内容説明・目次
内容説明
経済学の発想法で、日本の政策決定メカニズムを眺めてみよう。小泉改革にも参画し政治の舞台裏を体験した著者による、「中央分権」国家、日本論。
目次
- 1 社会を見るための経済学的発想(意図とは逆の結果をもたらす制度や法律:経済学的発想の欠如;希少なモノを巡る経済の基本問題;費用と便益を比較する;何かすることは、他のすべてをしないこと:機会費用;合理的な行動とは何か;「無駄」の概念をもとに「効率」を定義する;経済学的知性の典型:比較優位の原理;市場を通さない外部効果;厚生経済学の基本定理ではできない、政府による公共事業の意味:有効需要の原理;ゲームの理論;投票の逆説と社会的選択)
- 2 中央分権体制というべき日本の国家意思決定過程(基本構造を認識する;日本の行政機構の特質;目標を設定する;制約条件を考慮する;最適戦略を実行する;官の評価システムと課題)
- 3 説得の成功と失敗(独立を保つための富国強兵・殖産興業;大恐慌のなかでの金解禁;規模の経済と分業の利益を忘れた中央分権的日本軍:戦略にみる資源有効利用の阻害;戦後復興のため市場に介入した傾斜生産方式と護送船団方式;一〇年で所得を倍に:所得倍増計画;改革なくして成長なぢ:骨太の方針・経済活性化戦略;農業保護を巡る比較優位と外部効果;できない言い訳をさがす:構造改革特区)
- 4 説得の技術としての経済学(説得の技術としての経済学の限定事項;経済学に対するよくある批判と反論)
「BOOKデータベース」 より