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人間の測りまちがい : 差別の科学史

スティーヴン・J.グールド著 ; 鈴木善次, 森脇靖子訳

(河出文庫)

河出書房新社, 2008.6

タイトル別名

The mismeasure of man

タイトル読み

ニンゲン ノ ハカリマチガイ : サベツ ノ カガクシ

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注記

原著改訂増補版の翻訳

参考文献あり

内容説明・目次

巻冊次

上 ISBN 9784309463056

内容説明

人種、階級、性別などによる社会的差別を自然の反映とみなす「生物学的決定論」の論拠を、歴史的展望をふまえつつ全面的に批判したグールド渾身の力作にして主著。知能を数量として測ることで、個人や集団の価値を表すという主張はなぜ生まれたのか。差別の根源と科学のあり方を根底から問いかえすための必読の古典。

目次

  • 第1章 序文
  • 第2章 ダーウィン以前のアメリカにおける人種多起源論と頭蓋計測学—白人より劣等で別種の黒人とインディアン(共有された文化の状況;進化論登場以前の科学的人種差別論の二つのスタイル—人種単起源論と多起源論 ほか)
  • 第3章 頭の計測—ポール・ブロカと頭蓋学の全盛時代(数学の魅力;頭蓋計測学の大家—ポール・ブロカとその学派)
  • 第4章 身体を測る—望ましくない人びとの類猿性の二つの事例(我々にはみんなサルの状態があった—反復現象;我々の誰かに存在するサル—犯罪人類学)
  • 第5章 IQの遺伝決定論—アメリカの発明(アルフレッド・ビネーとビネー尺度の本来の目的;H.H.ゴダードと精神薄弱児の脅威 ほか)
巻冊次

下 ISBN 9784309463063

内容説明

進化論の第一人者にして科学エッセイストであるグールドが科学の名のもとに「人間」を測ることを徹底的に検証しつつ告発した歴史的名著。下巻はその迫真の結論とともに知能が人種・民族によって決定されているとする『ベル・カーブ』への批判などのエッセイを収録。あらゆる差別と偏見とたたかうために読み継がれるべき書。

目次

  • 第1章 IQの遺伝決定論—アメリカの発明(承前)(R.M.ヤーキーズと陸軍知能テスト—IQ時代の到来;心理学の急成長 ほか)
  • 第6章 バートの本当の誤り—因子分析および知能の具象化(シリル・バートの事例;相関、原因および因子分析 ほか)
  • 第7章 否定しがたい結論(実証科学として誤りを暴露すること;誤りを暴露することによる学習 ほか)
  • 『ベル・カーブ』批判(『ベル・カーブ』;不誠実な内容 ほか)
  • 三世紀間に見られた人種に関する考えと人種差別主義(古くから見られた思考と悪臭についての謬論;人種の幾何学 ほか)

「BOOKデータベース」 より

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