時速250kmのシャトルが見える : トップアスリート16人の身体論
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時速250kmのシャトルが見える : トップアスリート16人の身体論
(光文社新書, 361)
光文社, 2008.7
- タイトル読み
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ジソク 250km ノ シャトル ガ ミエル : トップ アスリート 16ニン ノ シンタイロン
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内容説明・目次
内容説明
スポーツを論じるには二つの語り方がある。一つはアスリートの身体に焦点を当て、どのスポーツにも通じるようなボディとマインドのコントロールを中心に語る方法。今までのスポーツの論じられ方と言えば、大部分がこれだった。もう一つは、アスリートの身体を取り巻く「環境」に焦点を当てる語り方。例えば、陸上選手にしか語れない「地面」、水泳選手にしか語れない「水」を中心化する語り方である。本書では「スポーツの環境」に焦点を当て、生態心理学で「アフォーダンス」と呼ばれる「環境」の意味に、第一人者である著者が、北京五輪に出場する“オグシオ”潮田をはじめアスリート16人のインタビューを通じて肉薄する。
目次
- エリア—身体の延長しているところ、一瞬で知覚する広さ(潮田玲子・バドミントン—空間を20分割して、シャトルを打つ!;名波浩・サッカー—ゴールへの完璧なパスコースが光り輝く;松下浩二・卓球—騙しあいの格闘技…卓球競技の本質)
- 地面—疾走を支える外部エンジン(朝原宣治・100m陸上—100mを10秒台で走るとはどういうことか;鈴木亜久里・F1—F1ドライバーが見ている時速300kmの世界;堀井学・スピードスケート—スケート選手は氷をどう捉えているのか;皆川賢太郎・アルペンスキー—ポールは“縦への落下”でクリアする)
- 空気—情報の埋め込まれた周囲(鹿島丈博・体操—宙返り、離れ技、高難度…体操競技の本質;澤野大地・棒高跳び—コンディションのいい日はポールが柔らかい;船木和喜・スキー・ジャンプ—ジャンプは、飛ばずに「風」に乗る)
- 水—硬軟、形、千変万化の環境(寺内健・飛び板飛び込み—踏み切った瞬間、「入水ルート」が見えてくる;武田大作・ボート競技—水と喧嘩せずにボートに従う;武田美保・シンクロナイズド・スイミング—水面の硬さは、演技によって障子紙にもシルクにもなる)
- 力—「隙」、「道」…直感で把握するタイミング(吉田沙保里・レスリング—“隙間”ではなく隙“動き”。そこがタックルの「入り口」;野村忠宏・柔道—相手の股下に背負い投げへの「道」が見える;友綱親方・相撲—大相撲で闘うとはどういうことか)
「BOOKデータベース」 より