暴力と人間存在
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暴力と人間存在
筑摩書房, 2008.8
- タイトル読み
-
ボウリョク ト ニンゲン ソンザイ
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注記
参考文献: 論文末
内容説明・目次
内容説明
戦争・殺人・虐待・いじめ・DV…。あまりにも多様な暴力がわれわれの社会を脅かしている。いや、暴力は人間の生活全体のなかに住み着いているのだ。暴力が人間の存在規定と不可分であることを疑う人はもはやいないだろう。とすれば暴力現象の解明は、その深さにおいて人間そのものの解明でもある。人間が人間として存在するかぎり、人間は暴力から完全に解放されることはないかもしれない。しかし、そうであるからこそ、暴力に適切に対応することが求められている。暴力の問題は、思想・倫理・法律・政治・文化・歴史・教育・心理・医療…など、きわめて広い領域に関わっている。しかも、すでに明るみに出された暴力だけでなく、これまで明るみに出ることのなかった暴力が、それらのいたるところに潜んでいるのである。本書は、こうしたさまざまな暴力の問題に取り組むために、可能なかぎり研究の領域を広げ、隠された暴力を掘り起こしながら、暴力現象の深層と本質を解明する。暴力と人間存在との関わりを理論的・実証的に考察した画期的成果。
目次
- 第1章 暴力と人間存在の深層(暴力論の基礎考察;暴力以前の力暴力の根源 ほか)
- 第2章 暴力と社会(暴力の教育的擬態を超えて;暴力とその癒し ほか)
- 第3章 暴力と芸術(恩寵の場にあらず;どこから‐どこで‐どこへ ほか)
- 第4章 暴力と思想(「暴力と形而上学」の一読解;暴力と和解の星座 ほか)
「BOOKデータベース」 より