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迷走する帝国

塩野七生著

(新潮文庫, し-12-82, し-12-83, し-12-84 . ローマ人の物語 / 塩野七生著||ローマジン ノ モノガタリ ; 32-34)

新潮社, 2008.9

タイトル別名

Res gestae populi Romani

タイトル読み

メイソウ スル テイコク

大学図書館所蔵 件 / 76

注記

その他タイトルはカバージャケットによる

内容説明・目次

巻冊次

上 ISBN 9784101181820

内容説明

建国以来、幾多の困難を乗り越えながら版図を拡大してきた帝国ローマ。しかし、浴場建設で現代にも名前を残すカラカラの治世から始まる紀元三世紀の危機は異常だった。度重なる蛮族の侵入や同時多発する内戦、国内経済の疲弊、地方の過疎化など、次々と未曾有の難題が立ちはだかる。73年の間に22人もの皇帝が入れ替わり、後世に「危機の三世紀」として伝えられたこの時代、ローマは「危機を克服する力」を失ってしまったのか。

目次

第1部 ローマ帝国・三世紀前半(紀元二一一年‐二一八年(皇帝カラカラ;誰でもローマ市民!;「既得権」と「取得権」;「取得権」の「既得権」化による影響 ほか);紀元二一八年‐二三五年(皇帝ヘラガバルス;皇帝アレクサンデル・セヴェルス;法学者ウルピアヌス;六年の平和 ほか))
巻冊次

中 ISBN 9784101181837

内容説明

カラカラ帝が東方遠征の最前線で、警護隊長の手によって殺害されるという事件が起こって以降、兵士たちによる皇帝謀殺が相次ぎ、元老院に議席を持たない将官出身の「軍人皇帝」が次々に現れては消える、危機の時代が続く。かくしてローマは政略面での継続性を失い、ついにはペルシアとの戦いの先頭に立っていた皇帝ヴァレリアヌスが敵国に捕縛されるという、前代未聞の不祥事がローマを襲う。帝国の衰亡はもはや誰の眼にも明らかだった。

目次

  • 第1部 ローマ帝国・三世紀前半(承前)(紀元二三五年‐二六〇年(皇帝マクシミヌス・トラクス;実力と正統性;元老院の反撃;一年に五人の皇帝 ほか))
  • 第2部 ローマ帝国・三世紀後半(紀元二六〇年‐二七〇年(ペルシア王シャプール;皇帝捕囚;ペルシアでのインフラ工事;皇帝ガリエヌス))
巻冊次

下 ISBN 9784101181844

内容説明

疫病の流行や自然災害の続発、そして蛮族の侵入といった危機的状況が続く中、騎兵団長出身のアウレリアヌスが帝位に就く。内政改革を断行するとともに、安全保障面でも果断な指導力を発揮し、パルミラとガリアの独立で三分されていた帝国領土の再復に成功。しかし、そのアウレリアヌスも些細なことから部下に謀殺され、ローマは再び混沌のなかに沈み込んでいく。のちに帝国を侵食するキリスト教も、静かに勢力を伸ばしつつあった。

目次

第2部 ローマ帝国・三世紀後半(承前)(紀元二六〇年‐二七〇年(承前);紀元二七〇年‐二八四年;ローマ帝国とキリスト教)

「BOOKデータベース」 より

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