驕れる白人と闘うための日本近代史
著者
書誌事項
驕れる白人と闘うための日本近代史
(文春文庫, [ま-21-1])
文藝春秋, 2008.9
- タイトル別名
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Raumschiff Japan
- タイトル読み
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オゴレル ハクジン ト タタカウ タメ ノ ニホン キンダイシ
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注記
「Raumschiff Japan」(『宇宙船日本』 Albrecht Knaus社, ミュンヘン 1989年刊) の邦訳
2005年8月刊の文庫化
叢書番号はブックジャケットによる
参考文献: p278-281
内容説明・目次
内容説明
「我々の歴史こそ世界史であり、あらゆる民族は我々の文明の恩恵に浴することで後進性から救われてきた」—そんな欧米人の歴史観・世界観に対し、日本近代史に新たな角度から光を当てることで真っ向から闘いを挑む。刊行当時、ドイツで大きな物議を醸した本書は、同時に、自信を失った日本人への痛烈な叱咤にもなっている。
目次
- 「西洋の技術と東洋の魅力」
- 世界の端で—「取るに足らない国」だった日本
- 劣等民族か超人か—「五百年の遅れと奇跡の近代化」という思い込み
- 草の根民主主義—江戸時代の農民は「農奴」ではなかった
- 税のかからない商売—商人は独自の発展を遂げていた
- 金と権力の分離—サムライは官僚だった
- 一人の紳士—初代イギリス駐日公使・オールコックが見た日本
- 誰のものでもない農地—欧米式の「農地改革」が日本に大地主を生んだ
- 大砲とコークス—日本はなぜ「自発的に」近代化しなかったのか
- 高潔な動機—「白人奴隷」を商品にしたヨーロッパの海外進出
- 通商条約の恐ろしさ—日本はなぜ欧米との「通商関係」に恐れたか
- 茶の値段—アヘンは「中国古来の風習」だと信じている欧米人
- ゴールドラッシュの外交官—不平等条約で日本は罠に陥った
- 狙った値上げ—関税自主権がなかったために
- 頬ひげとブール—欧米と対等になろうとした明治政府
- 猿の踊り—日本が欧米から学んだ「武力の政治」
- たて糸とよこ糸—今なお生きる鎖国時代の心
「BOOKデータベース」 より