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開国のかたち

松本健一著

(岩波現代文庫, 社会 ; 172)

岩波書店, 2008.9

タイトル読み

カイコク ノ カタチ

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注記

1994年7月毎日新聞社より刊行されたもの。

原載: 『エコノミスト』(毎日新聞社, 1993.10/5-1994.3/29号)

内容説明・目次

内容説明

ペリー来航から明治維新までわずか十五年。この短い時間に日本が経験したことは、その後の近代化の過程と現在の日本人の精神の原型を形作った。象山、西郷、松陰、高杉、龍馬ら思想家や志士はもとより無名の技術者や女性も登場。対米関係以外に視野を清国やロシアにも広げて、「第一の開国」である幕末の意味を「第三の開国」である現在に照射して検証する。

目次

  • ペリー来航の意味を捉えた佐久間象山
  • 「白旗」で開国を迫ったペリー
  • 官軍は錦旗、賊軍は日の丸
  • 西郷隆盛における「文明」の理念
  • 幕末アルチザンの技術力
  • 統一国家・日本へのまなざし
  • 国体論という日本の「原理」
  • 「天朝も幕府も入らぬ」吉田松陰
  • 高杉晋作が上海で見た「アジア」
  • 五代友厚の「亡命」
  • 奇兵隊—ネーションの防衛
  • 新選組—士としての生と死
  • 次々に現れ出た「いき神さま」
  • 「国民」の意識をもっていた勝海舟
  • ロシアによる対馬の不法占領
  • 横井小楠のラディカルな思想
  • 「気概」の戦争と「理性」の政治
  • 秋月悌次郎がかかげた「白旗」
  • 大阪遷都を建言した大久保利通
  • 自由人・坂本龍馬がつくった薩長同盟
  • 維新運動に女性が登場しないのはなぜか
  • 榎本武揚が箱館で守ろうとしたもの
  • ハリスの後ろ盾となった「万国公法」
  • 「文明の徒としての福沢諭吉
  • 日本にとって開国とは何であったか

「BOOKデータベース」 より

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