万葉のこころ : 筑紫路逍遥
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書誌事項
万葉のこころ : 筑紫路逍遥
海鳥社, 2008.5
- タイトル読み
-
マンヨウ ノ ココロ : チクシジ ショウヨウ
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注記
万葉歌解説:小柳陽太郎
内容説明・目次
内容説明
『万葉集』に詠われた故地を探し求め、「万葉のこころ」を1枚の写真に捉える—誰も成し得なかった試みに挑んだ写真家・榊晃弘渾身の作。九州全県61カ所を収録、万葉ファン待望の書。
目次
- しらぬひ筑紫の綿は身に付けていまだは着ねど暖けく見ゆ(沙弥満誓)
- 思はぬを思ふと言はば大野なる三笠の社の神し知らさむ(大伴百代)
- 大野山霧立ち渡るわが嘆く息嘯の風に霧立ちわたる(山上憶良)
- 妹が見し楝の花は散りぬべしわが泣く涙いまだ干なくに(山上憶良)
- 世の中は空しきものと知る時しいよよますます悲しかりけり(大伴旅人)
- わが園に梅の花散るひさかたの天より雪の流れ来るかも(大伴旅人)
- 春さればまづ咲く宿の梅の花ひとり見つつや春日暮らさむ(山上憶良)
- 見えずとも誰恋ひざらめ山の末にいさよふ月を外に見てしか(沙弥満誓)
- 残りたる雪に交じれる梅の花早くな散りそ雪は消ぬとも(大伴旅人か)
- わが宿に盛りに咲ける梅の花散るべくなりぬ見む人もがも(大伴旅人か)〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より